四十肩・五十肩
四十肩・五十肩とは?
中高年から増えてくる四十肩・五十肩。正式には「肩関節周囲炎」といいます。
明確な原因は不明とされ、40代~60代に増えてきますが、20代でも80代発症することがあります。
知らず知らず筋肉のコリのような感覚から痛みに変わっていき、痛みが強くなり次第に肩が挙がらなくなっていきます。
猫背姿勢の場合、肩が内巻きになるだけではなく、肩甲骨の位置が悪くなり、肩の動きに制限がかかり、筋肉はどんどん硬くなる為、四十肩・五十肩になるリスクが高くなると言われています。
四十肩・五十肩のステージ
四十肩・五十肩の症状は発症から約2週間の急性期、その後半年間の慢性期を経て回復期という経過を辿ります。(図の期間は目安です。)
①急性期
急性期には運動時の痛みに加えて安静時の痛みや夜間の痛みが出現し、徐々に関節が拘縮していき肩の動きが制限されます。
②慢性期
慢性期には徐々に痛みが軽減して、日常生活でも肩をかばう必要がなくなりますが、動きの制限は残ることが多いです
③回復期
回復期には動きに制限がまだ残るものの、痛みが少ないために大きな自覚症状はなくなり、徐々に肩の動きが回復していきます。しかしこの段階になると炎症による肩関節周囲の靭帯が固くなり始めています。早期のリハビリを行うか否かで今後の肩の動きが大きく変わってきます。
四十肩・五十肩を放っておくとどうなる?
急性期のじっとしていても痛い時期は安静にすることが最優先となりますが、慢性期や回復期ではしっかりと動かせるように可能な限り動かしていく必要があります。
痛いからといって動かさないでいると余計に動かなくなる可能性があるからです。
さらに治るまでに1年を要する四十肩・五十肩も筋肉や靭帯の硬さを残すと数年間に渡って痛みや動かしにくさが続くこともあります。
四十肩・五十肩を治す治療方法は?
四十肩・五十肩はそのステージに合わせて治療法が変わります。
急性期には炎症や痛みの除去が優先になるため安静にし、固定や痛みを抑える鍼灸治療やハイボルト治療を行います。
慢性期・回復期には肩関節~肩甲骨の動きを改善するために手技療法や運動療法が中心になります。並行して鍼灸治療などを加えると筋肉の緊張がより緩和されるため、リハビリの進みが良くなります。
最後に、肩関節に関わる筋肉を刺激して動きを円滑にし、肩甲骨が理想の位置に戻るように姿勢を整えることで、根本から四十肩・五十肩を治療していきます。
一度固まってしまうと生涯にわたり肩の動きが悪くなることも珍しくありません。南風鍼灸整骨院で痛みの治療と早期のリハビリで健康で快適な毎日を手に入れましょう!